滋賀県野洲市の廃墟マンションの場所は?なぜ解体しない?
滋賀県野洲市の老朽化した廃墟マンションは、人が住んでいない&人が住める状態ではないのに、なぜ早く解体しないのだろうかと疑問です。実は、早く解体したくても解体できない理由がありました。廃墟マンションから学ぶべきことがマンション選びにも活かせるのではないでしょうか。
■ 目次 ■
廃墟マンションの場所はどこ?
滋賀県野洲市の廃墟マンション「美和コーポ」は、築47年の3階建てマンションで、10年以上前から誰も住んでいなくて、廃墟となっているマンションです。人が住まなくなると、老朽化が激しくなり、2018年6月に発生した「大阪北部地震」の影響で、壁が一気に崩落して廃墟化がさらに進みました。
危険なアスベストも検出されているため、「美和コーポ」周辺の住民にとっては、一刻も早く撤去してほしいと思っていることでしょうね。「美和コーポ」の住所は、滋賀県野洲市野洲1399-6です。JR東海道・山陽本線の守山駅まで徒歩18分(野洲川橋西約100メートル)です。
マンションに住んでもいないのに、固定資産税や都市計画税だけは、納めないといけないというのが可愛そうだと思います。「美和コーポ」は、適正な管理がされていない空き家「特定空き家」にされています。
解体できない理由は?
10年以上前から誰も住んでいないのであれば、早く撤去して、新しいマンションを建てた方がよいと思うのだが、実は、解体できない理由があったのです。
マンションを解体するためには、所有者の同意が必要となります。「美和コーポ」の場合は、所有者数は、全9人。うち8人までは連絡がとれていますが、1人は連絡が取れない状態となっているそうです。
廃墟マンションから学ぶこと
廃墟マンションのニュースを聞いてマンション選びに活かしてほしいことを綴ります。
アスベストの使用を避ける
アスベスト(石綿)は、2006年(平成18年)9月1日より、製造・輸入・譲渡・提供・使用が禁止されました。2006年以前に建築された中古マンションは、物件選びの対象外とすることです。
空室率を確認する
中古マンションを検討する場合は、マンションの空室率を意識する必要があります。全部屋のうち、空室となっている部屋はどのくらいなのかを知る必要があります。空室が多いと管理費や修繕積立金の未収金率も高くなるため、管理が行き届かなくなる傾向にあるからです。
過去の修繕履歴を確認する
大規模修繕工事に関わらず、小修繕であっても、過去の修繕履歴を確認すべきです。過去にどんな修繕を行ってきたのかを確認してください。修繕履歴がないというマンションは論外です。
立地は妥協しない
「美和コーポ」は、最寄駅まで徒歩18分という距離があります。決して駅近であるとは言えません。マンションの資産価値は、立地で決まりますので、マンション選びで立地だけば、妥協してはいけません。
最寄駅に徒歩7分でも、遠いという方もおられます。「不動産の表示に関する公正競争規約」の「各種施設までの距離又は所要時間」の項目には、
徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること。
と記されていますので、徒歩7分は、約560メートルに相当しますが、途中の信号や踏切などの待ち時間までは考慮されていませんので、実際に歩いて駅までの時間と距離を確認することが必要です。
自治体の協力も必要
「美和コーポ」のような廃墟マンションを放置することは、自治体にとってもよいとは思えません。民間に全て任せるのではなく、自治体の協力も必要であると考えます。
空き家対策として、マンションの供給量をコントロールすることや自治体が借り上げて、外国人労働者などの必要な方へ斡旋する仕組みを構築することで、人口増加が期待でき、自治体が活性化し街も潤うのではないだろうか。
場合によっては法整備も必要となるであろう。是非とも、自治体の協力をも得たいものである。
行政代執行1憶円
2020年1月25日(土)から、全国初の行政代執行でマンション解体が行われました。行政代執行の費用は、約1憶円になると言います。ただ、区分所有者の一部と連絡が取れておらず、解体費用の約1億円の回収のめどはたっていないという。
有害アスベストの除去作業があるため、撤去費用も予定よりも多くなったのだと言います。全国にも広がる「廃墟マンション」の行方が気になります。
おわりに
廃墟マンションは、なぜ解体しないのか。それは、全員の同意が得られていないからです。このまま放置すると、周辺の住民にも危険が及ぶ可能性があるのではないでしょうか。
廃墟マンションとならないためには、お住まいのマンションのコミュニケーションをよくして健全な運営を常日頃から心掛けていかないといけないと思います。マンションの運営には、「無関心」の方もおられますが、「無関心」の代償は大きいです。管理費や修繕積立金の適切な使われ方を意識しないといけないのではないでしょうか。
「管理会社を変更する手続きは大変だが意義ある経験した」で綴ったように、管理委託費の削減に取り組むことをおすすめします。特に新築当初から管理委託費の見直しが行われていない場合は、適切な管理委託費なのかを確認する必要があります。
管理委託費の削減については、無料で行われるセミナーが定期的に開催されていますので、参考に話だけでも聞かれるとよいのではないでしょうか。あるいは現在の管理会社と交渉することも必要です。
滋賀県野洲市の廃墟マンションの場所は?なぜ解体しない?
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